僕の初期症状~筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)~

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僕の場合は痛みからでした

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)、この病気に関しては病人の数だけ初期症状があるのではないかと思いますが、僕の場合のしっかり自覚できる初期症状というのは痛みでした。


ちょうど心臓のある位置に近い、骨とも筋肉とも言えない謎の痛みをなんとなく抱えながら仕事をしていました。
その痛みというのも不思議なもので、動かすと確かに痛いんですが触っても痛くない。
力仕事ではないといえ、多少は身体を動かす仕事でもあったので「筋肉痛なのかなあ…」なんて思っていましたが、筋肉痛であればその個所を触ると筋肉が固まっていて痛いですよね。
そんな違和感を覚えながらも無視して仕事を続けていました。

日に日に強くなる痛み

そして謎だったのは毎日毎日痛いわけではなく、日によってかなり痛みにばらつきがありました。
「お、治ったかな?」と思えるくらい軽い日もあれば、特に体を使わない休日であってもズキズキと痛みが続く、そんな波のある日々をなんとなく送っていました。

30超えたら身体にガタが来はじめるなんていうし、ほっとけば直るだろうと簡単に考えていましたがそうはいきませんでした。
今までは左胸が痛かっただけだったのに、気付けばどんどん痛む個所は増えていきました。
肩・脇腹・肩甲骨・背中・腰……。
気付けば首より下~腰まで痛みが広がり始めていました。
もちろん日によって痛い箇所や痛みレベルはバラバラでしたが、そのころには痛み始めのような”なんとなく違和感があるけど仕事には集中できる”というレベルはゆうに超え、仕事以外の日常生活を送る上でも痛みが邪魔するような状況になっていました。

もちろん近所の整形外科に行きレントゲン・血液検査するも異常なしと言われ
「とりあえず様子見で痛み止めとシップ出すから2週間後痛かったらまた来てね」
といつもの常套句を聞くほかありませんでした。
もちろん2週間様子を見るも変化なし、ロキソニン系の痛み止めも、アセトアミノフェン系の痛み止めも全く効かずでした。
しかしそれを伝えても「ん~もう2週間様子見てみようか」
それを何度か繰り返し、騙しだまし仕事と家を往復する日々を余儀なくされていました。

そして緊急事態へ


病院と仕事、家の往復する日々の中、突然その時はきました。
当時の職場では始業すぐに軽いラジオ体操が行われていたのですが
そのラジオ体操の途中急に身体中の激痛に襲われ、意識は遠くなって眩暈がし、その場に座り込んで動けなくなってしまいました。

休憩室に運んでもらい、頭もぼーっとしていたので熱も測ってみるとその日は38度を超える発熱もありました。
当時はバイク通勤をしていたのですが、身体を動かすことが出来ずタクシーを呼んで早退させてもらったのを覚えています(その時のタクシー代は会社が出してくれると言っていたのに後日普通にタクシー代請求されて泣きそうになりました)

熱自体は次の日には微熱に落ち着いていたのですが、相も変わらず身体中の激痛は続いたままで、ただベッドで苦しむだけの数日を送ります。
さすがに寝たきりで数日休めば身体の酷使が原因であっても、怪我であってもマシになるだろう。そんな風に考えていましたが結果は全然。
全く快方に向かう気がしませんでした。
それどころか痛みのレベルとしてはどんどん上がっていき、胸の痛みの酷い日の何日かは本気で救急車を呼ぼうか迷ったほどです。

そこまで追い詰められてはじめて僕はこれはただごとではないと思いなおし、大きな病院へ行く決意を固めました。

長きにわたる主症状へ

結論を言うとここから診断が下るまでは1年以上空きますし、その間も次々に新しい症状が出てきます。
1年近く続く微熱や筋肉の脱力感や筋力低下、繊維束攣縮(筋肉がピクピクと動く症状)……などなど。
そちらは別記事で書いていくとして、僕の場合の初期症状というのにスポットを当てるとこのような経過でした。

昨今ではコロナやワクチンの後遺症としても筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)にかかる人が見られるとされる中、僕はコロナが流行りだす前の出来事になるのであらゆる人の参考と言うわけではないですが、このように痛みから始まる場合もあるんだよという事、また同じような原因不明の痛みで悩んでいる方のひとつの参考になれば幸いです。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とは、これまで健康に生活していた人がある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感と共に、微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、思考力の障害、抑うつ症状などが長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという疾患です。現段階では、詳しい発症要因は分かっておらず、明確な治療法も確立されていません。
参考:厚生労働省「CFS研究班」ホームページ 『慢性疲労症候群とは』(外部サイト)

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